無税入門

今日ご紹介する本は、『完全版  無税入門』(只野範男著)です。


昨今サラリーマンの世界でも、副業が解禁され始めています。


そこで、個人事業として副業を行い、本来生活費として掛かるコストを、副業をするうえで掛かる経費として確定申告時に申請すること(損益通算)により、無税を実現するという方法です。


つまり損益通算することにより、個人事業の方を赤字として計上できるため、課税所得をマイナスにした場合に、納め過ぎた所得税が還付されて戻ってくるのです。


年間に50〜100万円くらいまでの収益がないと、いわゆる事業所得としては認められずに、雑所得として取り扱われます。


雑所得として扱われる場合は、給与所得などの他の収入と合算したうえで、所得税と住民税が課税されます。


そして、所得税の場合は、その合計額に応じて税率が違ってきますが、住民税の場合は一律で10%となっています。


所得税の計算ですが、収入の総合計が195万円以下の場合は税率が5%で、控除額は0円です。


最高税率は、収入の総合計が4,000万円を超えた場合で、所得税率が45%で、控除額は479万6,000円です。


例えば5,000万円の場合で計算してみると、所得税が5,000万×0.45−479万6,000=1,770万4,000円掛かり、住民税は500万円掛かりますので、課税合計額は2,270万4,000円ということになります。


この雑所得として扱われることを、できるだけ回避して、事業所得として申告できるようにすることが肝心なのです。


続きは後編にて、ご報告いたします。